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  • 2013.06.01 Saturday

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    post script

    • 2013.05.25 Saturday
    • 09:24
    ずっと前に、「おまえの青春もう終わりだよ」と言われたことがある。


    小学校の卒業式が終わり、あの独特の開放感に包まれながら、いつもつるんでバカ話をしていた友達との会話の中で出た台詞である。別に深い意味もなく、やや斜に構えて、批判精神をはき違えたような、まあちょっと早めにやってきた中二病の集団感染みたいなものだったと思う。言われた私は実際当時からオタクだったし、世に言う青春などというものとはあまり縁がない気がしたし、その言葉は失礼極まりないながらも正しいと思われて、ひでえなあ、と笑った。
    その「言い得て妙」な感じからか、その後約十年の間、ときどきこの言葉を思い出した。確かに青春してないなあ、とか、今ちょっと青春帰ってきてたんじゃないの、とか、折に触れて。


    大学を卒業してまる二ヶ月が過ぎた。東京を去ってからはだいたい三ヶ月。
    ずいぶん今の環境にも慣れたと感じているけれど、それでもふと、大学生だったころのことを思い出す。結構な頻度で思い出す。思い出される情景は何の変哲もないものばかりなのに、やけにすばらしいものに見えるから、持て余してしまう。


    やけに活気のあった町田。閑静な高井戸。
    彼女に連れられて、しょっちゅう出掛けた新宿は、私の知る東京の縮図だった。梅酒のおいしい居酒屋さん。着物に夢中の彼女を尻目に小物や生地の柄ばかり眺めていた呉服屋さん。伊勢丹の化粧品売り場。スープカレー屋。二丁目のビアンバーのおねえさんたち。彼女も初めて会う彼女のスカイプ友達。パリ旅行を申し込んだ旅行代理店。タワレコ。混み混みのスタバ。もっと混み混みの山手線。
    遊ぶ日は目白から三駅乗って新宿、さらに三駅乗って渋谷に出ると大学。駅から宮益坂、青山通りの方にかけて、ヒカリエの建設に伴う工事がずっと行われていて、トンネルのような臨時通路を抜けてキャンパスへ通っていた。三年の終わりから四年の前半にかけて回想すると、出てくるのは専らこの薄暗い通路とPeople In The Boxと鬱々とした自分の姿だ。徒にひとは死んだらどうなるのかなんて考えたりして。死にもしないくせに。ギンナンを踏まないように歩いた秋のキャンパス。二号館前のベンチ。隙あらば行っていた道の向かいのマックとファッキンと青山ブックセンター。ゼミでお世話になったS先生の研究室の、コーヒーと煙草の匂いと、娘さんの写真。
    渋谷駅から池袋方面ゆきを待つホームで、ピーチジョンの看板を眺める。一号車か、六号車の乗車位置。電車のドアにもたれて、サカナクションをよく聴いた。

    そして電車は目白駅に滑り込む。彼女はいつでも合理的で一号車から、改札により近い階段を使うけれど、私はよく横着をして六号車あたりからエスカレータに乗った。



    青春っていつのことを言うのか私にはよくわからないけれど。わからなかったけれど「もう終わりだな」と言って笑っていたあのときにはまだ始まってもいなかった季節が、いま確かに終わったのだ。

    2012.6.4  18:31

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    書きかけで保存されてた記事が出てきた。
    イタいことこの上ないのだけれど我ながら妙に感動したので加筆修正し投稿する。
    自分にしか刺さらない、自分のためだけの文章。

    【雑歌まとめ】こがれる海【2012.9】

    • 2013.02.09 Saturday
    • 13:40

    はや暮れてしまえ九月の夕まぐれ暮れてしまえばあきらめもつく


    朝また来虚しきハンドル握りおり行きたい場所はいまはもうない


    過ぎし日に押しピンを刺すようにして誰にも見せぬ標本にする


    新宿駅蠢く街の細胞の一つであったあの春も去り


    なにもかもばからしくなる土曜日は私デートにいくの私と


    にんげんは操縦できない 諦めを身につけて聴くグレイプバイン


    雨音と福山の声、日曜日 七十五歳の恋を思えり


    ボリュームをぐいっと上げる海の底満ちる酸素で呼吸が出来る


    ひとり見る朝はいつかと同じ青にがくてあまい夜露のにおい


    日曜の大型台風 傘のごとくに吹き飛ばされたい明日より遠く




    * * *


    詠みはじめた(当時も今も真似事ですが)ばかりの9月の歌から抜粋。
    しっくり来なくて今はあまり好きではない文語調も最初は果敢につかっていました。

    おそれ

    • 2012.06.05 Tuesday
    • 18:36
    未だにふと、自分が今いるこの地点が信じられないような気持ちになる。
    足元の床が抜けてくような、恐ろしいような気持ち。
    置いて行かれるような感じがする。

    私がいるこの今、数ヶ月前には当たり前にあったあの部屋は、あの風景はもうないんだ。
    変わっていくことは仕方ない。わかってるけれど、でもこのままでは忘れてしまう。
    今はまだ目白の部屋を細部まで思い浮かべることができるけど、それもそのうち薄れていってしまうことを私は知ってる。
    忘れてしまえばさみしさも和らぐだろう。だけど、今の私は忘れてしまうのがおそろしいのだ。

    私が忘れてしまったら、あの部屋は、あの窓辺は、あのベッドは、あの夜は、もうこの世のどこにもないのだと。
    そのことがひどくおそろしい。

    【一〇八問一〇八答大喜利・回答】一〇八転一〇八倒。

    • 2011.12.29 Thursday
    • 22:21
    「純豆腐の会」さまの企画に、初心者が無謀にも挑戦させていただきました。
    拙いですが、よろしければ読んでやってください。
    がんばりました。


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